鹿島美術は、2026年8月22日(土)から8月30日(日)まで、アートオークション「MEGURU」Vol. 27 メインセールを開催します。本回は伊藤若冲の作品15点という異例の数に加え、棟方志功の代表作「二菩薩釈迦十大弟子」全12曲屏風一括など、オークション史上屈指の豪華なラインナップを取り揃えています。
「MEGURU」は、近世から近代の日本画を中心に、洋画、書、版画、工芸まで幅広く扱うオークションとして2019年に発足しました。以来、日本全国から寄せられた選りすぐりの作品を国内外のアートファンへ紹介し、現在は年4回開催されています。
2023年に始まった「メインセール」は、厳選された最高品質の作品のみで構成される年1回の特別なオークションです。今回の「MEGURU」Vol. 27 メインセールは、質・希少性ともにこれまでで最も充実した内容となっています。
伊藤若冲:異例の規模となる15点の作品群
今回の大きな見どころは、江戸絵画の巨匠・伊藤若冲の作品が15点出品されることです。これは「MEGURU」史上、単一のセールとしては過去最多となります。これほど多くの若冲作品が一堂に会する機会は極めて稀であり、市場からも大きな注目を集めています。
中でも特に注目されるのが「龍」の作品です。秋田市立千秋美術館所蔵の「雨龍」に見られる龍は正面を向いていることで広く知られていますが、本作品は珍しい横向きの構図です。龍の体に施された鱗には若冲特有の「筋目描き」が多用されており、これほど緻密に描き込まれた作例は希少とされています。若冲の卓越した筆力と独創的な表現を存分に堪能できる一作です。

棟方志功「二菩薩釈迦十大弟子」全12曲屏風一括
また、1956年のヴェネツィア・ビエンナーレで高い評価を受け、棟方志功の国際的な名声を確立した傑作「二菩薩釈迦十大弟子」全12曲一括が出品されます。この連作が完揃いの状態で市場に出ることは非常に稀であり、本オークションの目玉といえます。

藤田嗣治や河鍋暁斎など、日本美術のハイライト213点
さらに、海外のアート市場でも高く評価されている藤田嗣治の希少な油彩画「教会と少女」や、サントリー美術館や鹿島美術での展覧会で大きな反響を呼んだ河鍋暁斎の注目作も含まれています。
絵画以外にも、「一休さん」のモデルとして知られる一休宗純の書や、近代陶芸の旗手である板谷波山の工芸作品など、コレクターや美術愛好家必見の計213点が出品されます。
現在、公式ウェブサイトにて作品の一部を先行公開しており、順次追加予定です。
公式ウェブサイト: https://meguru-auction.jp/


誰でも参加できる8月のプレビュー開催
「MEGURU」Vol. 27 メインセール期間中は、どなたでも自由にご鑑賞いただけるプレビューを開催します。作品はガラスケースに入れず展示されるため、筆致や質感、歴史を刻んだ作品の存在感を間近で体験できる、オークションならではの貴重な機会です。
プレビューに来場できない場合でも、ウェブサイトから全出品作の閲覧および入札が可能です。
開催概要
- イベント名: 「MEGURU」Vol. 27 メインセール(アートオークション)
- プレビュー: 2026年8月22日(土)~8月30日(日)※期間中無休、入場無料
- 会場: 鹿島美術(東京都中央区京橋)
- 営業時間: 午前10:00~午後6:00
- 出品数: 213点
- 入札締切: 2026年8月30日(日)午後6:00
プレビューの見どころ
- ガラスケースなしの近距離鑑賞: 作品を遮るものがない状態で展示するため、筆跡や質感、迫力を直接確認できます。普段は非公開の作品もあるため、特定の作品を見たい場合はスタッフまでお気軽にお声がけください。
- 専門スタッフによる案内: 会場では専門知識を持つスタッフが、技法や見どころ、作家の背景などについて丁寧にご説明します。
- その場で入札可能: 気に入った作品があれば、会場備え付けの入札用紙を投函するだけで簡単に入札可能です。初めての方でも安心して参加いただけます。遠方の方にはコンディションレポートの送付も対応しています。
公式ウェブサイトとカタログ
公式ウェブサイトでは、本日より公開される出品作品の閲覧および入札が可能です。
出品全作品を網羅したオリジナルの無料カタログもご用意しており、オンライン申請フォームからお申し込みいただけます。
- 公式ウェブサイト: https://meguru-auction.jp/
- 入札期間: 2026年8月17日(月)~8月30日(日)午後6:00
- カタログ請求フォーム: https://meguru-auction.jp/mem_inquiry
※印刷版カタログには数に限りがあります。在庫終了後はウェブカタログをご利用ください。
主要作家
伊藤若冲
江戸中期に京都で活躍。卓越した観察眼と精緻な筆致で動植物を描き、他に類を見ない独自の表現スタイルを確立しました。写実性と装飾性を高度に融合させた作風は当時から際立っており、近年、国内外で再評価が進みアート市場でも非常に高い注目を集めています。
「龍」など計15点を出品。
棟方志功
自らの木版画を「板画」と称し、力強い線と精神性の高い表現で近代版画の新境地を切り拓きました。国際展での受賞により世界的な名声を博し、現在も国内外のコレクターから根強い支持を得ています。
「二菩薩釈迦十大弟子」(全12曲一括)など計13点を出品。
藤田嗣治
パリを拠点に活躍し、乳白色の肌の表現を特色とする独自の画法でエコール・ド・パリの中心的役割を担いました。猫や女性を描いた作品は世界的に高く評価されており、早くから国際市場で成功を収めた日本人画家の代表格です。
「教会と少女」など計4点を出品。
河鍋暁斎
狩野派の技法を修め、江戸末期から明治にかけて戯画や妖怪、風俗画など多岐にわたる題材を自由に描きました。卓越した筆力にユーモアを加えた作風は海外でも高く評価されており、近年市場価値とともに注目度が上昇しています。
「鍾馗捉鬼図」など計4点を出品。
主な取り扱い作家
- 古典絵画: 与謝蕪村、伊藤若冲、曽我蕭白、円山応挙、長沢芦雪、森狙仙、酒井抱一、鈴木其一、葛飾北斎、狩野芳崖、河鍋暁斎、月岡芳年、渡辺省亭
- 近代絵画: 横山大観、菱田春草、川合玉堂、木村武山、竹内栖鳳、上村松園、伊藤深水、前田青邨、速水御舟、小野竹喬、田中一村、片岡球子、平山郁夫、千住博
- 洋画: 藤田嗣治、熊谷守一、小磯良平、東郷青児、鴨居玲、マルク・シャガール
- 書: 一休宗純、伊達政宗、大愚良寛、西郷南洲、中岡慎太郎、岩崎弥太郎、福沢諭吉、夏目漱石
- 民藝: 棟方志功、芹沢銈介、河井寬次郎
- 工芸: 尾形乾山、並河靖之、北大路魯山人、板谷波山、平櫛田中、エミール・ガレ